多額の借金!「債務整理」について

借金が返せない...どうしたらいい?「債務整理」任意整理・民事再生(個人再生)・自己破産のメリット&デメリット!

多額の借金を抱えた人の事を「多重債務者」などと言ったりするんですが、
多重債務者が何かについては、こちらのページ
なぜ多重債務者になってしまうのか?ブラックリストは消せる?消滅時効とは!を参考にしてください。


はじめは数万円だけ・・・・と借りたはずの借金が、つもり積もって
返済出来ないほどの金額になっている事があります。


日本で借金に悩む人の数は、実は200から300万人も存在し、
多重債務者など借金を抱えていている事でそのストレスや絶望感から
自殺や夜逃げをしてしまう人も多いです。

では、一度膨れ上がってしまった借金は、もうどうしようもないのでしょうか。

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実はどれだけ大きな借金でも、対処法があります。
それは、法律事務所などで行う「債務整理」というものです。


●債務整理とは

債務整理とは、借りすぎてしまった借金、積もり重なってしまった借金など、
借金返済に困っている人に対して、法律的に借金を整理する事を言います。

債務整理には「任意整理」、「民事再生」、「自己破産」などさまざまな方法があり、
法律事務所などに依頼します。

債務整理にはいくつかの種類があるんですが、
「借金は減らしたいけど、車やマイホームは手放したくない・・・」や、
「財産を手放してでも借金を帳消しにしたい」など、人それぞれ事情が違いますよね。

そうなると、当然自分はどんな債務整理をしたらいいのか、全くわかりません。


債務整理をするにあたって、自分に一番最適な債務整理は何かを相談できるのが法律事務所です。
ではここから、債務整理の種類について詳しく解説していきます。


●債務整理の種類(1)「任意整理」

債務整理の1つ「任意整理」とは、自分が借り入れしている金融機関(債権者)と、
弁護士または司法書士が話し合い(示談)を行います。

この話し合いによって、利息の再計算をして今後の利息分をなしにしたり、
月々の支払い額を減らしたり出来ます。

なぜ減額などができるかと言うと、これは"○万円未満で○%"などと利息を定める「利息制限法」、
利息の上限を29.2%と設定している「出資法」で、各金融業者が基準としている法律です。


金融業者はこの利息の上限を巧みに利用する事で、私たちは本来ならば法律的に
支払う必要のない利息まで支払っている事があります。

もし、払いすぎている場合には返済はなくなり、さらにいくらか戻ってくる場合も多いそうです。


●任意整理のメリット
任意整理は裁判所を通す必要もなく、他の債務整理よりも手続きがスムーズに出来るので、
勤めている会社や周囲になどに知られる事もないので、私たちへの精神的負担も少ないです。

例えば自己破産は官報に掲載されてしまうんですが、
任意整理なら官報にも掲載される事もありません。
任意整理であれば自己破産とは違って、職業制限や資格制限もないです。

また、先ほども記載したように任意整理をして、過払い金が発生していた場合にはお金が戻ってくるので、
この点も任意整理の大きなメリットです。


任意整理の最大のメリットと言えるのが、弁護士に任意整理の依頼をした時点で、
"借金の取り立てをストップさせる事が出来る"ということ。

お金を借りた私たちが何もしなくても、弁護士の人が和解に至るまで根気よく金融業者と交渉をしてくれます。
和解に至るまでは取り立てもされないので、安心感もありますよね。


●任意整理のデメリット
任意整理のデメリットは、借金を帳消しにしたい人には向いていないというところです。

自己破産のように借金を借りた分の元金が帳消しになるわけではなく、
借りたお金に関しては返済しなくてはなりません。

返済はしなければならないと言っても、弁護士に任意整理を依頼すれば、
無理のない返済計画で借金を返済していけるようになるので、デメリットよりも
メリットの方が多いかな、と思います。


任意整理は、当然ですがブラックリスト(信用情報機関)に載りますので、
任意整理をすると約7年は借り入れが不可能となります。

また、任意整理が出来る人には収入面などである程度の条件がありますので、
まずは法律事務所などへ足を運んで、自分が任意整理が可能かどうかを相談してみるといいですね。


(※)任意整理の費用は?
法律事務所や司法書士事務所によって、費用・依頼料などはもちろん差がありますが、
だいたい債権者(銀行や消費者金融などの金融業者)1社につき着手金が3万円前後です。

そこから、基本報酬や和解成功報酬、過払い金成功報酬などが加算されます。

過払い金が発生していれば、返ってきた過払い金で弁護士費用は十分に支払えますし、
これから先も借金に悩み続けることを考えたら、弁護士費用だってそれほどお高いものとは
感じませんよね。

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●債務整理の種類(2)民事再生・個人再生

債務整理の「民事再生(個人再生)」とは、弁護士や司法書士に依頼して
裁判所に申し立てをする事によって、借金を大幅に減額する事が出来るものです。

任意整理と同様に借金の減額であって、自己破産のように借金の帳消しではありません。

具体的にどのような事をするのかと言うと、抱えている借金額を大幅に
免責(だいたい100万円程度まで)してもらい、それを月々の分割払いにして、
3年間で返済します。


この分割で支払っていく再生計画案が裁判所で認められ、毎月継続して分割で支払い、
3年間で支払いが無事に終われば、免責前の残りの借金分も全て免除されるというものです。

もし、特別な理由がある場合には分割期間が5年までの長期になる事もあります。


●民事再生(個人再生)のメリット
自己破産のように借金は帳消しにはなりませんが、住宅ローンがあっても
財産を手放さなくても出来る債務整理ですので、財産は手放したくないけど、
借金は減らしたい!という人に向いています。

民事再生は任意整理同様に借金の減額が出来る債務整理ですが、
借金額の減額幅は任意整理よりも大きいので、大幅に借金を減らす事が出来ます。


借金の原因がギャンブルなどであっても、民事再生の手続きをする事ができます。

免責された借金を3年から5年にかけて分割で支払っていくので、
月々の返済も民事再生をする事でとても楽になります。

民事再生の手続きをしてしまえば、金融業者側は給与差し押さえ等の強制執行ができなくなりますし、
民事再生をしても資格制限のある職業に就く事は可能です。


●民事再生(個人再生)のデメリット
民事再生のデメリットとしては、住宅ローン以外の借金の免責は可能ですが、
住宅ローンの減額は出来ないという事です。

そのため、住宅ローンの返済で困っている人には民事再生は向いていません。

また、官報をはじめブラックリスト(信用情報機関)にも載ってしまいます。
信用情報機関に載るという事は、5年から10年程度は借り入れは当然できなくなります。


民事再生を行うには、継続して安定した収入があるかどうかが問われます。
継続的な収入とは、年金受給者でも大丈夫です。

誰でも民事再生が出来るわけではないので、まずは民事再生が可能かどうかを
弁護士に相談する必要がありますね。

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●債務整理の種類(3)自己破産

自己破産とは、任意整理や民事再生(個人再生)を行ったとしても
返済出来ないほどの借金がある人が行うものです。

誰でも自己破産出来るわけではなく、裁判所にて「破産申立書」を出し「免責許可」をもらう事で、
全ての債務(借金)を帳消しにすることができます。


自己破産は誰もが出来るものではなく、裁判所が借金の額や収入、財産(資産)を元に、
その人が借金を返済出来るかどうかの審査をし、その審査により免責許可が出るかどうかが決まります。

確かに財産は手放さなければいけませんが、借金を帳消しに出来て新たな人生を歩む事ができます。


●自己破産のメリット
自己破産の最大のメリットは、やはり借金(負債)が帳消しになる点です。

弁護士に自己破産の手続きを依頼した時点で、金融業者からの取り立ても停止するので、
依頼したその日から借金に追われることはなくなるというのは、安心できますよね。

家族などが保証人になっていない限り、家族にバレる事もなく、
戸籍のも残りませんし、会社に影響があるわけでもありません。


●自己破産のデメリット
自己破産をすると、官報や信用情報機関(ブラックリスト)に載ってしまうので、
今後10年前後は借り入れができなくなります。

また、ある程度の財産・資産は手放さなければいけないという事です。

例えば、20万円以上の価値のある物は手放すことになるので、
マイホームや自動車なども手放すことになる人が多いです。
どんな資産にせよ、20万円以下の価値の財産であれば、手放さないで手元に残すことが出来ます。


さらに、自己破産をすると数ヶ月間は資格制限のある職業には就けません。


債務整理は、自分でも手続きできるものもありますが、
弁護士や司法書士に依頼した方がメリットが多いです。
詳しくはこちらのページ借金問題/債務整理を弁護士・司法書士に相談するメリットへ。

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